Sunday Book Review【本の力 -われら、いま何をなすべきか- 】著者:高井昌史
読書離れが続いています。あなたは本を読んでいますか?
本書の中に大学生協が発表したデータがありました。1日にまったく本を読まないという学生が40.5%もいるようです。この数字はびっくりするデータでした。
学生であれば、読書くらいはして欲しいと思いますね。アメリカの大学生は、毎週本を読みそれをレポートにしなければ卒業ができないというくらい読書漬けになるようです。
日本でも本好きの武将として有名なのは家康ですよね。戦国時代でも本ばかり読んでいたようですが、孫子の兵法書や老子や孔子の本も熟読していたので、厳しい戦国時代を統一できたとも言われております。
本は、自分が経験できなかったことを教えてくれるものなので、同じ失敗を未然に防げるなどビジネスマンにとっては、もっとも信頼できる教科書にもなりえます。
とはいえ、時代はネット化が進み、紙の本なんってと思っている人も多くいると思います。Googleを使って調べることで大体のことは間に合ってしまいます。
先日、Googleの発表でモバイルに1日何回触れているか? 1日どのくらいの時間見ているのか? という調査がありました。あなたは、どのくらいだと思いますか。
1日に150回、時間は177分となったそうです。これはあくまで平均回数と時間ではありますが、知らず知らずのうちに触れているということです。
この回数と時間については、別の機会でお話ししょうと思っております。
Sunday Book Reviewの中でも、本を読もう的な本をいくつも紹介してきました。本は、全く同じ本を数回読むとわかるのですが、自分の精神状況によって見え方がわかってくるのが、とても面白いのです。調子が良くて、バリバリ仕事が出来ている時と仕事で何かに失敗してしまった時では、本に書いて文字はまったく変わっていないにも関わらず、違った感じ方を受けるのです。
難しい経済書を始めて読んだ時と5年、10年仕事を続けてから読むのでは理解度が格段に違ってきます。
本の力って本当に凄い!! もっともっと読んでいたいと思うこともしばしばです。
出張などは、重くても数冊は必ず持ち歩いています。電子書籍も購入はしますが、普通の人とは逆で電子版は保存用って感じです。
本書では、これからの出版業界の展望やAmazonとの戦いについても熱く語られております。
序章 いま、出版界は
第1章 紀伊國屋書店が日本に存在する意義
第2章 本の未来、出版界の未来
第3章 いまこそ、世界を目指せ
終章 私を形作ってくれた本たち